監督交代は是か比か?

フィンケ監督との契約満了が発表されました。

監督交代に対しての恐怖感、嫌悪感が
ここ数年の迷走劇で植え付けられたのは言うまでもありません。
スタイル確立の為の産みの苦しみを
2年目も甘受してきたサポーターにとってみれば
”ただフロントが我慢できなかった”という思いに至るのは当然でしょう。

ただ今年に関して言えば、
明確な目標設定をフロントが提示していたのは事実です。
またクラブ内のゴタゴタが色々なメディアから発せられているのも気掛かりです。

監督交代は是か比か?
昨年と今年の33節までの結果を調べてみました。
リンク参照↓↓↓
2009Jリーグ ディビジョン1【第33節】
2010Jリーグ ディビジョン1【第33節】

フィンケが目指すのは魅力的なサッカーだと謳っています。
個人的な解釈では、それはトータルフットボールで
その指標は得点数に表れると思っています。

浦和        勝点 順位 得点 失点 得失点差
2009【第33節】 52  6 43 42 +1
2010【第33節】 48  9 48 37 +11

得失点のバランスは改善されていますが
勝点は減っています。
これは勝負所での弱さとも言えますが
個人的な見解は「追加点を奪えない」=「得点力のなさ」
と思っています。
スコアが動くまでは面白い浦和のサッカーが
数字にも表れているように思います。
あくまでリスキーなのは得点するまでという事です。

2009は60得点以上が2チーム。
3位以上のチームが50得点以上を記録。
2010に至っては60得点以上が3チーム、
6位以上は50得点以上穫っています。

バランス型のチームは平均50得点30失点。
攻撃型のチームは平均60得点40失点。

浦和のスコアはどちらかというとバランス型と言えそうです。
しかし上位に食い込む為には50得点できなければ
難しい現実が数字に表れています。

問題は浦和の目指すスタイルと
数字に表れる戦い方に相違が見られることです。
フィンケが目指したのは60得点を期待できる
攻撃型のチームであったはずです。

是か比かは天皇杯の結果如何でしょう。
オフトは2年でナビスコ杯を穫りました。
オシムはジェフで3年掛かりましたが
就任してすぐ、センセーショナルな戦い方は話題になり
好成績を収めています。

産みの苦しみがあるのは当然ですが
2年は決して短くもありません。
成長は垣間見れますが、
結果には直結していません。

私自身フィンケ継続を望んでましたが
感情的な擁護論や
サポーター気質なのか(笑)ストイックな意見が多かったので
違った視点から論じてみました。