秋春制

ロシアリーグが秋春制に移行するらしい。


やっと秋春制について、まともな議論が出来るかも知れない。


リーグという視点で観ると明らかに秋春制である。
欧州と関わりを持つ為に。


ヨーロッパのカレンダーとずれるということは、
海外選手獲得も、代表選手招集も
そして海外移籍する日本人選手にも影響する。


前犬飼会長がこの話を持ち出した時の
雪国地域のチーム、そしてサポーターの拒絶反応は、
まるでヒステリーを起こしているようで、
日本人はまともに議論ができないことをまたも痛感した。
署名活動さえあったし、
意図的ではないにせよ、まるで意見を二元化するよう感じられて、
自分の意見さえ言い辛い感じが当時はあった。


彼らの利害は分かる。確かに不利である。
しかし、彼らがそれで幾ら勝とうが彼らが乗った船は沈没船である。


所属リーグの存亡が懸かってるのだ。
彼らのデメリットも尤もだが、彼らのメリットを守っていけば
いずれリーグは衰退し、彼ら自身ままならなくなるかも知れない。


この問題はもっと大局的に捉えるべきだ。


確かにスタジアムや交通手段など
冬場の開催が現状無理な所が出てくるのは分かった上で
それをどうするかの議論が必要なのに、耳を貸さないのでは話にならない。


例えば、とりあえず秋春で回し、
リーグ全体で設備投資費を集め、
リーグ所属の雪国のチームに均等に分配し、
練習場から優先的に改修していく。


スタジアムを屋根付き、もしくはフィールドの下にヒーターを付けるなどは
現実問題として資金的に無理なのは言うまでもない。


そんな贅沢を言うこと自体が馬鹿げている。


このリーグに自前でスタジアムを所有するチームすら存在しない現実を知ることだ。


県や自治体の援助がなければやっていけないのである。


では何が本当の問題なのか?


それはこのリーグの魅力である。
この国ではフットボールはメジャースポーツではないのだ。


少なくとも現状のJリーグには一般の人に対しての魅力は無い。
変えていかなければならないのは間違いない。


だから、秋春制にしなければならない。


海外の有名選手の獲得でのリーグのレベルアップや
メジャースポーツの野球がない時期で、集客アップを図る。
代表熱を再び高めることでリーグの活性化を促す。


もちろん秋春制以外にもやるべきことは沢山ある。


・外国人枠の増やす。
・プレミアリーグ化
・ネットでの露出。
今すぐにでも動画サイトにリーグのチャンネルを設け、
当週のゴールダイジェスト、ハイライトなどを流すべきである。






要するにもっと儲けなければならない、リーグもチームも。
この国にフットボールという熱狂を創らなければならない。

有名選手を買い、スタジアムを所有するチームが現れたとき、
リーグは輝きを取り戻し、熱狂はスタジアムに訪れるだろう。

そのときやっと、
スタジアムに屋根を付け、
フィールドの下にヒーターを完備できる、
すべての雪国地域のチームがだ。