第4節で浦和は一通り昇格組との対戦を終えた。
浦和は降格が決まったチーム、もしくは降格しそうなチームに苦戦している印象があり、監督会見などでも言及している。実際に過去の降格チームとの対戦データを検証する。
勿論、これは湘南、山形、松本の昇格組を直接指し示している訳ではない。しかしデータを見ると、昇格組にとって「不都合な真実」が見えてくる。
昇格したチームの1年での降格率
これを見ると偏りが激しいのが分かる。2005年までに1年で降格したのは川崎フロンターレのみだ。2006年以降、降格率が急上昇したのには訳がある。J1のチーム数拡大とそれに伴う昇格枠増である。2005年に16チームから18チームに拡大し、その年から3チームの昇降格に変更された。それ以降、高い確率で「1年」で降格している。
チーム別昇格回数
昇格が多いということはエスカレータークラブであることの証左である。
昇格したチーム数は23チーム。
昇格後、降格を経験したチームは19。
再降格する確率は約83%。
ちなみに、昇格後降格の無いチームは現在4チーム。
・浦和レッズ
・アルビレックス新潟
・サガン鳥栖
・ガンバ大阪
J2に落ちたことのないチームも 4チーム。
・鹿島アントラーズ
・横浜Fマリノス
・清水エスパルス
・名古屋グランパス
それでは本題。
浦和レッズの降格チームとの戦績(監督別) 2001~2014
グラフは監督毎に横並びにしたが、在籍年数が違うため一概には比べられないが、特徴は分かる。
ギド時代が突出して良い。特に失点の3倍得点していて、得点力の高さが窺える。在任期間は3年。
その他は、フィンケやオフトも良い。この2人は2年の在任期間。
オジェック、エンゲルスも悪くはないが、オジェック時のリーグ優勝を逃した横浜FC戦は忘れられない。苦手イメージはそもそもここからかも知れない。
11年は失念した。
ミシャがこの中で一番負けが多いが、在任年数が多いためとも言える。しかし得失点はよろしくない。むしろこの得失点でよく勝ち点を拾えているとも言える。攻撃的なのに得点を獲れずに失点しているのをグラフから読み取れる。
これだけでは監督の評価に適していない。トータルの戦績も比べた。
浦和レッズの監督別戦績 2001~2014
これを見ると降格チームのみの時と随分印象が違う。記憶がどれだけ甘く美しいかが分かる。オフトは初タイトルをもたらしたがリーグ戦は平凡である。フィンケが良く思えるのは後任の仕業だと気付く。それに反し、タイトルを多く獲ったギド、オジェック期の戦績はとても良い。
ミシャは当たりだが大当たりではないと言ったところか。少なくとも悪い数値ではない。
任期が同じの2人を較べる。
ミシャとギドの比較
何と言っても得失点である。ギド期のように失点の倍程度得点を重ねられれば楽に戦えるだろう。
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