ダービー勝利後のフィンケのインタビューです。
以下抜粋
「素早く切り替えるときに大切なのはすべての選手たちが試合の状況を正しく把握することです。ボールを失った時点でもっとも近いところにいる選手が、一番素早く切り替えて守備に参加をしなくてはなりません。これは選手それぞれの意 志の問題ではなくて、そのような状況を、戦術眼を持って正しく把握することができるか、できないか、その要素になってきます。今の私のお答えで満足していただけましたでしょうか(笑)」
「日本でも私はとても多くの選手を見てきましたが、多くの選手が切り替えのときに守備に参加することができないということに関しては、意志の問題ではなくて、その状況を素早く判断することができていない。そして周りを見渡してその一つ一つの状況で何をすべきかというこ とに関して、正しく判断することができない選手が多いと思います。これはあくまで私の意見ですが。運動量豊富なプレー、そして多く走ることは誰でもできます。ただし、もっともこの競技で肝心なのは、いつ、どこに向かって走るか、です」
守備の切り替え時に素早くチェックに行けるか、行けないかは
「意思」や「走力」の問題ではなく、「戦術眼」「状況判断」であると言っています。
サッカーをプレーする人と観戦する人の試合の見え方は、違います。
俯瞰すれば敵も味方もどこにいるかは一目瞭然です。
しかし実際フィールドでプレーすると平面上に敵味方が折り重なります。
ゲームに例えると、FPSの一兵卒か、戦闘ヘリかの違いです。
どちらが有利かは言うまでもありませんが、サッカーにヘリの参加は禁止されています。
(厳密にいうとコーチがスタジアムから観戦しベンチに無線しています。)
しかしフィール上で戦う兵卒の中にはサーモグラフィーやナイトスコープを備えた者がいます。
要は他の選手よりも「見える」のです。
これが、状況判断の良い選手といえるでしょう。
浦和では「状況判断」に優れた阿部勇樹選手が移籍してしまいましたが、
今、浦和は新しいセンターMFを得て躍動しはじめています。
それは、柏木陽介選手です。
2戦連続、まるでスナイパーのように狙い済ましたゴールを決めています。
彼は精度の高いサーモグラフィー付きスコープを装備しています。
あくまで持論ですが、
パサータイプの選手は戦術眼に優れていると思います。
スルーパスを供給する為には視野の広さと深視力が必要となります。
逆サイドや自分の背中越しからダイアゴナルに走り込む選手を見つける視野と味方との距離を平面から空間的に察知する深視力です。
足の速くない柏木選手が神出鬼没に相手ボールホルダーにチェックに行けるのはポジショニングの良さにあります。
そのポジショニングの妙は「状況判断」に優れているからだと思います。
ポンテ選手もボール奪取がうまいです。
相手がパス出しに窮しているのを察知しアタックするのです。
フォアチェックに優れた田中達也選手は外せません。
単騎突破が魅力の原口元気選手はまだ優れた状況判断が出来ていません。
しかし試合をしないことには「状況判断」は良くはならないのです。
フィンケはそれを理解した上で起用しているのです。
メンタルは重要です。
しかし、技術、戦術、理論を駆使した上でメンタルは試されるのです。
順番を間違えれば、メンタル以外は必要なくなります。
フィンケは根性論ではなく理論で戦おうとしているのです。
以下抜粋
「素早く切り替えるときに大切なのはすべての選手たちが試合の状況を正しく把握することです。ボールを失った時点でもっとも近いところにいる選手が、一番素早く切り替えて守備に参加をしなくてはなりません。これは選手それぞれの意 志の問題ではなくて、そのような状況を、戦術眼を持って正しく把握することができるか、できないか、その要素になってきます。今の私のお答えで満足していただけましたでしょうか(笑)」
「日本でも私はとても多くの選手を見てきましたが、多くの選手が切り替えのときに守備に参加することができないということに関しては、意志の問題ではなくて、その状況を素早く判断することができていない。そして周りを見渡してその一つ一つの状況で何をすべきかというこ とに関して、正しく判断することができない選手が多いと思います。これはあくまで私の意見ですが。運動量豊富なプレー、そして多く走ることは誰でもできます。ただし、もっともこの競技で肝心なのは、いつ、どこに向かって走るか、です」
守備の切り替え時に素早くチェックに行けるか、行けないかは
「意思」や「走力」の問題ではなく、「戦術眼」「状況判断」であると言っています。
サッカーをプレーする人と観戦する人の試合の見え方は、違います。
俯瞰すれば敵も味方もどこにいるかは一目瞭然です。
しかし実際フィールドでプレーすると平面上に敵味方が折り重なります。
ゲームに例えると、FPSの一兵卒か、戦闘ヘリかの違いです。
どちらが有利かは言うまでもありませんが、サッカーにヘリの参加は禁止されています。
(厳密にいうとコーチがスタジアムから観戦しベンチに無線しています。)
しかしフィール上で戦う兵卒の中にはサーモグラフィーやナイトスコープを備えた者がいます。
要は他の選手よりも「見える」のです。
これが、状況判断の良い選手といえるでしょう。
浦和では「状況判断」に優れた阿部勇樹選手が移籍してしまいましたが、
今、浦和は新しいセンターMFを得て躍動しはじめています。
それは、柏木陽介選手です。
2戦連続、まるでスナイパーのように狙い済ましたゴールを決めています。
彼は精度の高いサーモグラフィー付きスコープを装備しています。
あくまで持論ですが、
パサータイプの選手は戦術眼に優れていると思います。
スルーパスを供給する為には視野の広さと深視力が必要となります。
逆サイドや自分の背中越しからダイアゴナルに走り込む選手を見つける視野と味方との距離を平面から空間的に察知する深視力です。
足の速くない柏木選手が神出鬼没に相手ボールホルダーにチェックに行けるのはポジショニングの良さにあります。
そのポジショニングの妙は「状況判断」に優れているからだと思います。
ポンテ選手もボール奪取がうまいです。
相手がパス出しに窮しているのを察知しアタックするのです。
フォアチェックに優れた田中達也選手は外せません。
単騎突破が魅力の原口元気選手はまだ優れた状況判断が出来ていません。
しかし試合をしないことには「状況判断」は良くはならないのです。
フィンケはそれを理解した上で起用しているのです。
メンタルは重要です。
しかし、技術、戦術、理論を駆使した上でメンタルは試されるのです。
順番を間違えれば、メンタル以外は必要なくなります。
フィンケは根性論ではなく理論で戦おうとしているのです。